2020-01-01から1年間の記事一覧

A.B.C-Z映画「オレたち応援屋」をみてきた

A.B.C-Z主演映画「オレたち応援屋」を観てきた。 総合的には良かったと思うけど絶賛ではない。ネタバレあります。 1. 良かったところ 1) ストーリーが普通に面白い。謎を残してあるので、最後まで「どうなるのかな」と見続けられる。 2) 離島の人口減少と地…

野田秀樹「赤鬼」について――見えないものへの「精神の暴発」

「コロナ禍」のもと、劇場に行けない「新しい日常」が突然やってきて、今もその日常が続いている。 3月頃に劇場がその扉を閉め始めた頃、ほんの数か月もすればこの騒動は終わって元に戻るだろうと、私はたかをくくっていた。だが騒動は終わらず、「感染者」…

失われた鰻重を求めて―三谷幸喜「大地 ソーシャルディスタンスver.」配信の感想など

私は鰻重が好きだ。絶滅が危惧されていて、私が生きている間に絶滅するだろうって言われている鰻。鰻重がなくなった世界を想像するだけで寂しい。 ここ最近の動向をみながら、鰻重と演劇って似てるな、と思った。「〇〇がなくたって死ぬわけじゃない」と意味…

「天国の本屋」(2020年1月よみうり大手町ホール)感想

天国の本屋、みてきた。原作の美点が何倍にも膨らまされた、まさに「ミュージカルの力」を体感できる舞台。朗読の劇中劇と本編のストーリーがシンクロする展開を、脇を固める俳優陣の高い技術がテンポよく過不足なく成立させ、ストレートなラブストーリーパ…

A.B.C-Zとふぉ〜ゆ〜について

舞台ファンで、なんでも節操なく観る。ジャニーズでは、A.B.C-Zとふぉ〜ゆ〜を推している。好きになったここ数年、互いの舞台作品を比較しながら観ることも多いのだけれど、共通点(バックダンサー歴長い実力派、シアターダンスも外部芝居もバラエティもでき…

阿呆浪士(新国立劇場、2020年1月)感想

ネタバレあります。 1. 全体について―総合的にGOOD 面白かった。赤穂浪士の血判状が阿呆に拾われて、 ドタバタのなりゆきで阿呆も浪士として出陣することに、 ってストーリーがまず興味をひくし、阿呆の周囲の人間模様、 赤穂側の虚実入り混じった人間模様が…